日別アーカイブ: 4月 28, 2010

Chef couldn’t understand about this another 5 years or more

日本の、特にピッツァレストラン業界では定着いているカプートという会社の小麦粉についてです。

イタリアの小麦粉は日本やアメリカのもののように、グルテンの多さで薄力粉から強力粉の順に分けられるのでなく精製度の高い順に00,0,1,2,インテグラーレ、と番号が付けられているのです。
ピッツァの発祥地ナポリではこのcaputo社の小麦粉が必ず使われています。

イタリアで学んだ粉を使ったレシピはアメリカではとても使いづらく、なぜだろうと考えて考えた結果、小麦粉が違ったからなのです。

先ほども触れましたが日本(特にイタリアン)では多くのレストランでこのcaputo社の小麦粉が使われており、少しでもイタリアのピッツァやパスタ、ナポリ菓子に近づくよう努力されています。
なるほど、イタリア以外のイタリアンレストランは日本が一番レベルが高く、多くのイタリアの雑誌やデータにも載せられるわけですね。

しかし、アメリカでは使用されません。理由は輸入のため値段が倍以上することと、NYとSF以外では容易に買う事が出来ないということ、そしてシェフをはじめ多くの人々は小麦粉を重要視していないということ。

ザンネン…

この小麦粉で焼かれたピッツァは、ほんとうに美味しいんですが…

でも、角度を変えてみて見ると違う事も言えます。“郷土の野菜をふんだんに使った私風の料理”をイタリア風にアレンジして提供するのなら別にそんなにこだわらなくてもいいんです。
時々、シェフ殿がナポリ風のピッツァを目指して試行錯誤していますが根本(小麦粉)が違うのに、レシピや水、気候の責任にしているんですよね。

何しろ Pizza hut, Domino Pizza, Papa john’s, Little caesar’s, godfather Pizza がアメリカのピザですから、ナポリピッツァの基本を理解するには5年はかかるんじゃないですかね?