月別アーカイブ: 3月 2011

東北関東大震災

何を書いたら、どこから書けばいいのだろうか。

大学4年間は柔道部の合宿所ですごしました。
私が大学2年のある朝、阿部君(現東北学院大学柔道部監督)が私の部屋を訪れ、関西地方で地震があったことを知らせてくれました。地震って日常茶飯事じゃないですか?別に何にも興味ないし、もうちょっと寝かしてほしかったので、ぶっきらぼうに「分かった分かった…」と言い、そのまま布団から出ませんでした。そのうち後輩が訪れ、私の街を心配するかのように『大丈夫ですか?』
眠たい目をこすりながらNHK速報を見ました。
すると、阪神国道の今津あたりで高速道路が切れて、大型バスが前半分乗り出してるじゃないですか。
今津は私の庭みたいなもので、「おいおい、これ、ドッキリか?」てな感じでした。

すぐオヤジに電話しますが電話は通じず。NHKの映像は今津の北側を映し出す。それってうちのレストラン辺りやないか…。
寝起きだし、この信じられない光景にドッキリカメラじゃないかな…という疑いが半分、心配しているのが半分。空港に問い合わせをすると、伊丹空港は動いていないとのこと。

家族は無事でしたが家は全壊、レストランは半壊。友人は死亡、入院多数。最悪の経験でした。
そのとき、大学や柔道部、先生方から多くの励まし、救援物資(とくに水)をいただき、ソノことは一生涯忘れることはないでしょう。

いま、私の第二の故郷東北でそれ以上に悲惨な状況があります。地震と津波で1万人もの命が失われました。そしてもう1万人の行方が不明です。宮城県、岩手県の沿岸部って田舎なんです。そんなに人口密度はないにも関わらず、大多数の人が被災されてます。

数日前、前柔道部監督より先輩、後輩、友人の安否、大学の状況を少し知ることができ、少し胸を撫で下ろすことが出来ました。
このブログを読まれてる皆様、どうか10㌦でもいいですので、赤十字に寄付して頂けますでしょうか。

私自身は地震や津波の経験はありません。しかし被災経験はあります。オヤジと一緒に4日風呂無しの生活しました。水なしの生活しました。残酷です。とにかく飲み水が欲しかったのを思い出します。

どうか、仙台のみなさん、上を向いてください。今まで見たことのない美しい星を見つける事ができます。諦めないでください。神戸のように復興してください。頑張れセンダイ!!!!

アメリカの赤十字

■災害用伝言ダイヤルと伝言板利用エリアに制限あり

・利用方法は「171」をかけるとガイダンスが流れる。

・そのあと「1」をかけ電話番号を入れる

・一つの伝言あたり30秒の録音ができる。

・その音声の伝言は48時間保存されます。

 

■それを外から聞きたいときは

・「171」をかけたあとに「2」をかける

・被災地の方の電話番号を入れれば音声の再生が可能になります。

・つながらないと思ったら「171」をかければガイダンスが流れるので使用法を忘れてしまっても大丈夫。

 

 

インターンシップ生徒来る。

3月、4月のこの季節、調理師学校からインターンシップとして毎年数名のシェフの卵たちがレストランやホテルに送り込まれ、2ヶ月から3ヶ月のインターンシップのカリキュラムとして、我々と一緒に働きます。もちろん無給…。

幼少の頃、オヤジにいつも言われてました。

「Dice-K、強い夢を持って生きろ。強い夢があればそれはいつか叶う。でも、シェフだけにはならないでくれ。こんな辛くて過酷な仕事は他にないよ」と。

で、シェフになりました。。オヤジの言ってた意味が分かり始めたのが4、5年前くらいからですかね。

もちろん他の職業にはないメリットはたくさんあります。手に職がある限り職に溺れるというようなことはあまりありませんし、食を通して子供たちと触れ合ったり、発展途上国への援助なども。お金だけじゃなくて食を通して文化交流が出来るというのはシェフの強みですね。おいしい料理を自分のベストフレンドと共に…。

しかし、ソノ反面はっきり言って簡単じゃないです。何人の人が料理やバーベキューが趣味ですか?あなたを含めてあなたの両親、奥さん、ご主人、弟、妹、祖父母、隣近所の人々。。はい、ほぼ100%に近い確率で人は料理をします。もちろん365日、外食する人やコンビニ弁当で済ます人もいるだろうと思いますが、それにしても、人は調理をするものですし、調理が出来ます。

人はいつも、シェフの作るゆで卵とあなたの作るゆで卵は何かが違うと思ってます。おそらく違うんでしょうね。

ただただ料理が出来るのであればそれは、料理が上手な人です。もしうちのヨメはんが帝国ホテルの3つ星レストランのキッチンで働いているとしたら、それは帝国ホテルで働いてるDice-Kのヨメはんであり、シェフではありません。

でも、調理師学校を卒業したらシェフか?それは疑問なんですね。全くキャリアがない20歳の子供ですが、彼ら(彼女ら)はお金と時間を使いました。調理師免許をもらうために学校に行けば2年で、300万円以上の出費がかかります。彼ら(彼女ら)はシェフになるためにそこを突破しました。

彼らはいま、インターンシップで汗をかいて我々と働いています。私と同じく強い夢を持ちながら頑張ってます。決して決して簡単じゃないけど、どうか諦めないで!長い長い道のりかも知れんけど、諦めるな。

しんどい仕事やけど、俺の夢はもうそこまで来てるのが分かるもん。諦めたらアカンで!
ターキーとベーコンサンドイッチ

トマトとレタスのサンドイッチ